・HSPの自分に公務員は向いてるのかな…
・HSPで現在の仕事がつらくて転職を考えてるけど、公務員ってどう?
・HSPの適職ってなんなんだ…!
HSPのおすすめの仕事に「公務員」と出てくること、多くないですか?
実際に私は新卒で就活中、さまざまな適職診断で公務員をオススメされ、HSPの自分に向いていると感じて入りました。
本記事では、HSPの私が実際に公務員として働いた経験を元に、HSPに公務員が向いている部分・向いていない部分に分け、HSPさんにとって公務員が適職か回答します。
かなり実態ベースなので適職を探しているHSPさんの1つのヒントになるはずです。
是非参考にしてみてください!
【結論】HSPに公務員は「比較的」向いている
結論です。
HSPに公務員は「比較的」向いていると、私は思います。
理由は、公務員は営利を目的としておらず、決まりきった仕事が多いため、基本的にゆったりした雰囲気があるからです。
役所に足を運んだことがあれば、何となくこのような雰囲気を感じないでしょうか?
この雰囲気は、HSPにとって精神的にかなり楽です。
「比較的」としたのは、このような雰囲気の職場は民間企業にもあるでしょうし、公務員でも部署によってはかなりハードなのも事実だからです。
しかし、特に公務員はこのような特徴がある場合が多いので、比較的働きやすい環境になりやすいと感じます。
ここではかなりざっくりした言い方になってしまったので、以下から、具体的な仕事にも焦点を当て、向いている・向いていない部分を詳細に見ていきましょう。
HSPが公務員に向いている点・向いていない点
向いている点
基本的に公務員は従前の例に倣うことを好み、新しいことには消極的です。そのため、仕事内容が決まりきった事務仕事になりがちです。
営利目的もないので、営業はもちろん、ノルマもありません。
コミュニケーションについて、もちろん地域住民や外部の方との関わりはあります。
ただ、対応がほぼ決まったものになります。また、営業のように深く話を聞く必要がなく(もちろんできれば良いですが)、苦には感じませんでした。極論、関係性を築く必要があまりないのです。
ここまで最低限でも仕事が進められる職種はあまり無いと思います。
また、HSPさんは非HSPさんより苦手なことがある場合もありますが、それでも安定した給料と福利厚生が保証されます。実力主義というよりも年功序列なので実力に応じて給料に差がつきづらく、逆に年数を経験すれば昇進もしやすいです。
以上の特徴から、全体的に競争力や上昇思考がなく、ゆったりとした雰囲気があります。
向いていない点
※どの職種でも共通しそうなものがほとんどですが、できるだけ公務員特有のものに絞っています。
HSPさんは責任感が強く、断るのが苦手な優しい方が多いです。
公務員は消極的な方が多いため、残念ながらそういったHSPさんが仕事を多く請け負ってしまう実態があります。
また、クレーム対応がある部署(そんなに多くは無い)だと辛いです。公務員に向けられるクレームは、以下のような特徴があります。
- 「自分たちの税金で働いている安定した公務員」と見られている
→少しでも気にかかることがあると強く言われる - 公的な組織であるため、できないことはできないという他ない
→融通が利きづらく、堂々巡りとなる、その間に相手が白熱してしまう - 公の立場であることから相手にしないことはできず、話を聞き続ける必要がある
→長期戦は精神を削られる。丸1日対応することがある部署も(少数)。
ただ、サービスを売っているわけでも評判を気にすることも無いので、上手く利き流せば良く民間企業よりは楽なのでは?とも思います。
が、敏感なHSPさんにとって辛いのは間違いありません。
異動があることも、新しい環境が苦手なHSPさんには辛い部分です。
特に公務員は部署が変わると仕事内容も周りの人もガラッとかわるため、環境に慣れるのが大変です。
しかしこれは逆に、合わない環境であっても数年で違う環境に移れるというメリットでもあります。
向いていない点は、公務員以外の多くの会社でも当てはまります。
そのため、向いている点のメリットの方が強く、HSPさんには働きやすい環境になりやすいと感じています。
【注意】HSPは「向いてる仕事=天職」ではない
ここまででHSPさんに公務員が向いているか、少し具体的に考えられたかと思います。
ただ、ここで1つ伝えておきたいことがあります。
「向いている仕事=天職になる」とは限らない
もちろん、仕事内容や特徴を見て、比較的向いている仕事を選ぶべきです。
ただ、HSPさんにとっての働きやすさは仕事内容や特徴よりも、実際の「環境」が最重要だと伝えたいです。
HSPさんは環境に左右される部分が大きく、例え仕事内容は向いていても、周りの人間関係や雰囲気、仕事の分担の仕方などが悪いとかなり精神的に辛いです。
この「環境」は入ってみないとわからない部分もありますが、以下の方法で概ね把握することができるので、必ず実践しましょう。
- 「○○(職種や企業名) 辞めた理由」検索
- 退職者のブログを読む
- 転職エージェントで相談する
無闇にネットで検索したり、求人情報を鵜呑みにするのではなく、実際に働いていた人や内部の実態を知っている人に話を聞くのが一番確実です。
この部分について下記の記事で詳しく紹介していますので、天職を探しているHSPさんは是非実践してみてください。▼
当ブログは公務員の実態をかなりリアルに発信していますので是非他の記事も参考にしてみてください。
HSPの私が公務員を辞めた理由
辞めた理由は端的に、公務員よりももっとHSP(自分)に働きやすい環境を見つけたからです。
公務員時代も、営業やノルマで疲弊している友人を見ながら、保守的で対人関係に疲弊する自分は、公務員で本当に良かったと感じていました。
ただ、できるだけHSPに向いている職種を選んだつもりでも、やはり働きにくさは感じます。
- 監視される環境が力を発揮できない
- シーンとした中電話に出るのが苦手
- 周りの人の気持ちに影響される
- 多くの仕事を請け負ってしまう
- いつもニコニコすることに疲弊
- 常に顔色を伺う人間関係に疲弊
- 仕事をしながら話しかけてくる上司に疲弊
- 休憩中も話しかけてくる上司に疲弊
- 毎日1人反省会
これらは公務員に関係なく、HSPさんが働く上である程度仕方のないことです。
とにかく辞めたいというよりは、何かさらに働きやすい環境はないのかと探し、フリーランスという働き方を見つけました。
よりよい環境を手に入れるために、最初は副業として始めかなり努力しました。
結果フリーランスは、HSPとして働きづらいと感じていた環境がほどんどなく、私にとっては本当に天職でした。
このようにHSPの私は、向いていた公務員を辞めて、天職を見つけました。
公務員はHSPさんに「比較的」向いているとは思います。しかし、どこまで許容できるかは人それぞれ、合う合わないの環境も入ってみてわかる部分が多く、天職は別のものになる可能性もあります。
ただ、新卒でフリーランスになる勇気はなかったですし、最初に公務員以外についたら病んでいたとも思うので、最善の選択をして辿り着いたと感じています。
【まとめ】環境が自分に合っているか考えよう
基本的にゆったりとした雰囲気があり、環境が合わなくても部署異動で大きく変わる可能性がある公務員は、HSPさんには「比較的」向いていると考えます。
ただ、働きやすい仕事を見つけるためには実際の環境を探ることが最重要です!
その具体的な方法を説明した下記の記事で、自分の理想としている働き方・環境が本当に公務員になることで実現されるか、今一度考えてみてください。▼
HSPのみなさんが天職に出会えることを祈っています!