・HSPの自分の適職、いや天職を見つけたい!
・転職で失敗したくない!
実際に私はHSPであることで働きづらさを感じ、適職を調べまくった過去があります。そして現在は、天職と感じる仕事に就くことができました。
その際感じた事は、HSPはHSPならではの適職の探し方が必要だと言うことです。
本記事では、HSPの私が天職を見つけた経験を基に、HSPの適職の見つけ方を具体的に、4ステップで説明します。
是非、実際に考えながら読み進めてください!
【前提】HSPが適職を見つけるために
「向いている仕事=働きやすい環境」ではない
HSPが適職を見つける上で重要なポイントが1つあります。
重要なので必ず頭に入れておいてください。
「向いている仕事=働きやすい環境」ではない
HSPの適職探しは「仕事内容」と同じくらい、もしくはそれ以上に職場の「実態」や「環境」が重要です。
なぜなら、HSPの大きな特徴の1つとして、環境や人間関係などに大きく左右されてしまう・疲弊してしまうということがあるからです。
たとえ仕事の内容が適職だと感じても、競争が求められる仕組みがある・人間関係が良くない・職場がガヤガヤしているなど、HSPに合わない環境では働きやすいとは感じられません。
したがってHSPが働きやすい職場を見つけるためには、仕事内容だけではなく、その職の実態や職場の環境をより詳しく知ることが重要です。
私は現在フリーランスエンジニアとして働いていますが、仕事内容だけではなく、環境(在宅ワーク、静かに黙々と作業できる、関わる人を選べるなど)にとても働きやすさを感じています。
HSPが適職探しで失敗する理由は?
HSPが適職だと考えて就職したにも関わらず、失敗したと感じる理由は何でしょうか?
だいたい下記の2点です。
今転職を考えて本記事を読んでいただいている皆さんも、このように感じているのではないでしょうか。
このように失敗してしまう原因としては、下記のとおりです。
そのため、HSPが適職を見つけるためには、自分のことを主観的・客観的に把握するとともに、仕事内容だけでなく職場の環境までを、より実態ベースで詳しく知ることが重要です。
これを踏まえ、以下からは失敗しない適職の見つけ方を4ステップでお伝えしていきます。
HSPが適職を見つけるための4ステップ
HSPが実践すべき適職の見つけ方をお伝えします。
ステップ1:苦手なこと・今嫌なことを書き出す
ステップ1では、主観的に自分のことを考えましょう。
まず興味のあることより、避けたい仕事内容や環境、自分が苦手だと感じていることを具体的に書き出します。
現在の職場で嫌だと感じていることは忘れずに。
以下に、具体的にHSPが苦手に感じやすいことを書き出しますので参考にしてください。
- 人(他者)との関わりがメインの仕事
- ノルマを求められる仕事
- テキパキとした機敏さが求められる仕事
- 要領の良さが求められる仕事
- スピード感を求められる仕事
- マルチタスクが求められる仕事
- アクシデントが発生しやすい仕事
- 休日が少ない仕事
- 社内の人間関係が複雑
- オフィスが騒がしい
- 電話対応が多い
- 上下関係が厳しい雰囲気
- 体育会系の雰囲気
このように書き出すと、かなり多くなってしまうかもしれません。
全てをクリアすることが難しいことも考え、優先度を3段階ほどで分けておけるとさらに良いです。
ステップ2:適職診断ツールを利用する
ステップ2では、客観的・論理的に自分を判断します。
適職診断ツールは、質問に回答していくことで、向いている仕事を提案してくれる無料のサービスです。
多くのデータから客観的・論理的に高精度で、性格や適職を診断してくれるため、必ず実施してみましょう。
HSPにオススメしたいのは、より実態ベースで詳しく、性格や適職までを診断してくれる、下記2社(+1社)のサービスです。複数会社でやることで新たな選択肢が増える可能性もあるので、どちらも実施してみてください。
ジョブリシャス診断
簡単な20個の質問で結果が出るので、まず簡易的な診断としてオススメです。
人材業界大手のマイナビが、37万人以上のアンケートを基に提供しているので、とても高精度だと言えます。
基本的な性格や求める環境、弱み・強み、辞めたくなるシチュエーション、適職までを判定してくれます。
ちなみに私がやってみたところ、現在私が天職と感じている「プログラマー」が適職と出ました。
ミイダス コンピテンシー診断
こちらは、所要時間が35分と長いです。その分、かなり高精度で詳しい診断ができるといえます。(回答の保存機能があるので、途中で休憩することもできます。)
職務適性やパーソナリティの特徴、ストレス要因、相性の良い上司・部下のタイプなど、ビジネスマンとしてのコンピテンシー(行動特性)を分析できます。
「日本の人事部 HRアワード2019 プロフェッショナル人材採用・雇用部門」の最優秀賞を受賞しており、信頼度も高いです。
診断には会員登録が必要なのですが、登録することで現在のスキルや経験に基づいた自分の想定年収がわかる点も参考になりますよ。
(余裕のある方のみ) グッドポイント診断
+αで余裕のある方に実施してみてほしいサービスです。
人材業界大手のリクルートが持つ独自のノウハウを活かして開発されたサービスで、適職というよりも、自分の強みを細かく診断してくれます。
HSPであることはマイナスに考えられがちですが、実は強みになることが多くあります。しかし、そのことに自分で気づけない場合が多いです。
そのため、自分の強みを見つけたい方にはこちらのグッドポイント診断がオススメです。
ステップ3:興味のある職を厳選する
ステップ3では、適職診断で挙げられた適職候補の中から、自分の興味がある仕事を厳選しましょう。
また、もしそれ以外に興味がある仕事があれば、それも挙げてしまって構いません。
無理に絞る必要はないので、興味のあるものだけを残していきましょう。
ステップ4:仕事の[実態]を調査する
最後に、1番重要なステップです。
ステップ3で残した仕事の内容や環境を、より実態ベースで把握します。
ここで重要なのが、ステップ1で挙げた苦手なことや嫌なことが無いかどうかをしっかり判断することです。
具体的な調査の方法としては、下記があります。
1つずつ説明していきます。
経験者に聞く
最も実態を把握できるのは、やはり経験者に直接話を聞くことです。
もし、経験者が周りにいる職については、是非直接話を伺ってほしいです。
ただ、なかなか全ての仕事の経験者が周りにいることは無いと思うので、次からの方法を実践しましょう。
ネットで調べる
注意ですが、下記のような情報を鵜呑みにするのはやめましょう。
なぜなら、その職種の一般的な(表向きな)情報しか記載されていない可能性が高いからです。
より実態を知るために、下記の様な調べ方を実践しましょう。
実際に辞めてしまった人の意見を見ることで、一般的な情報からは見えないその仕事の大変な面や、合わない人の特徴を知ることができます。
また退職者は、現行で所属している人より正直ベースで実態を話してくれている可能性が高いです。
これらを見ながら、自分が苦手だと感じている仕事や環境が本当に無い(少ない)のかを判断しましょう。
さらに余裕があれば、Twitterで「○○ 辞めたい」と検索してみてください。
だいたいどの職種でも、辞めたいと思っている人がいるものです。その人たちの悲痛な呟きを見ることができます…。
[最もオススメ]転職エージェントで相談する
これまでの方法でも情報を得ることはできますが、1番重要なのは、実際に自分が入る職場がどのような仕事の雰囲気・環境であるか、です。
転職エージェントは、そのような職場の様子や特徴を内部まで把握しているので、相談することで実際に転職してからのミスマッチを減らすことができます。
他にも、転職エージェントを利用することは下記のように多くのメリットがあります。
- 完全無料(企業側からお金を得ているため)
- 客観的に第三者視点で強み・適職を見つけてくれる
- 多くの非公開求人を取り扱っている
- 推薦状を出してくれる
- 面接日程の調整
- 面接書類作成のサポート
- 面接対策
- 内定辞退の連絡を代わりにしてくれる
- 現職の退職アドバイス
- 年収などの交渉
HSPは気疲れを心配して転職エージェントの利用を敬遠してしまうかもしれませんが、上記のように希望する企業とのやり取りを代わりに行ってくれるため、結果的には気疲れがかなり減り、むしろHSPにこそ利用してほしいサービスです。
特に年収交渉や内定辞退など、HSPが苦手に感じる部分を代わりに行ってくれるのも嬉しい点です。
また、自分の強み・弱みを客観的に見てもらうことで、自分では気付けなかった適職と出会える可能性もあります。
下記で、HSPにオススメの転職エージェントを3社に厳選して紹介します。
HSP向け転職エージェントと活用の注意点
HSP向け転職エージェント3選
HSPにオススメの転職エージェント3社をご紹介します。
これらの転職エージェントを活用することで、主観やネットの情報だけでは無い、客観性や内部の実態を把握できるので、現実的に適職を見つけやすくなります。
リクルートエージェント
求人数 | 公開:16万件 / 非公開:23万件 |
拠点 | 全国16拠点(丸の内/立川/北海道/宮城/栃木/埼玉/千葉/神奈川/静岡/愛知/京都/大阪/兵庫/岡山/広島/福岡) |
ポイント | ✔️ 業界求数NO1の30万件 ✔️ 転職支援実績NO1の41万人 ✔️ 地方にも対応 |
求人業界トップのリクルートが運営する、求人数・支援実績NO1のエージェントです。
求人件数30万件は2位のDODAと比較しても群を抜いており、まず最初に登録すべきエージェントです。
転職支援実績41万人という実績と圧倒的な求人数から、よりHSPに合った提案をしてくれる可能性が高いです。
doda
求人数 | 公開:16万件 / 非公開:3万件 |
拠点 | 全国12拠点(東京/札幌/仙台/横浜/静岡/名古屋/大阪/京都/神戸/岡山/広島/福岡) |
ポイント | ✔️ 転職者満足度NO1 ✔️ 業界NO2、16万件の求人数 ✔️ 地方にも対応 |
人材大手のパーソルキャリアが運営する、転職者満足度NO1のエージェントです。
dodaは悪い口コミが少なく、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
そのため、より気持ち良くサービスを利用できるほか、担当者変えなどの心配も少なく、心の負担を軽くして効率よく適職探しを進められるでしょう。
マイナビエージェント
求人数 | 公開:3万件 / 非公開:3万件 |
拠点 | 全国10拠点 (京橋/新宿/神奈川/北海道/宮城/愛知/京都/大阪/兵庫/福岡 |
ポイント | ✔︎ 20代・第二新卒向けの求人が豊富 ✔︎ 各業界専任のキャリアアドバイザーがいる |
新卒の就職ではトップクラスのマイナビが、その実績を活かして運営するサービスです。
求人数は少なく実績としては他社に劣りますが、20代向けに特化した求人と手厚いサポートが魅力です。
各業界に精通した専任のキャリアアドバイザーがいるため、より具体的に仕事について把握することができます。
活用の注意点とデメリット
転職エージェントの活用には、担当者との相性がとても重要になります。
「担当者が合わず、違う会社に変えたらすごく良くて驚いた」
このような口コミがあるのも事実です。
また、会社によって保有している情報や求人にも差があります。
これらのことから、複数社を使ってみて相性の良い担当者・サービスを選ぶことが適職発見へと繋がります。(少し手間ですが…)
一方で、転職エージェントを利用するデメリットとしては、サポートの期限が3ヶ月程度と決められている場合が多いことがあります。
ゆっくり求人を探していきたい場合は、少し焦りに繋がってしまうかもしれません。
しかし、期限が過ぎてしまった後はエージェントでもらったアドバイスを元に個人で進めていくこともできますし、まずは活用した方がメリットが大きいです。
ちなみに、先程紹介したマイナビエージェントは無期限サポートなので、ゆっくり探したい方にはオススメです。
[一般論は気にしなくていい]HSPが本当の適職(天職)につくために
HSPが本当に働きやすいと感じる職に就くためには、一般論は気にせず、様々な働き方に目を向けることが重要です。
正社員でなくてもいい
正社員は、重要な判断や、大きな責任、臨機応変な対応などを求められることが多いです。
HSPはそのようなことが苦手でストレスを感じてしまう傾向があります。
努力して正社員になれたとしても、結局心の不調などで退職・転職となるのであれば、さらなる労力がかかってしまいます。
そうであれば、正社員という雇用形態にこだわる必要はないと私は考えています。
当サイトでは、HSPさんに派遣社員+副業という働き方も提案しています。
在宅ワークという働き方
人との関わりや職場環境にストレスを感じてしまうHSPには在宅ワークという働き方もとてもオススメです。
実際に私は完全在宅ワークになり、かなりノンストレスで快適に働くことができています。
在宅ワークに興味がある場合は、ReWorksというサービスがオススメです。
ReWorksは、在宅ワークの案件に特化した新しいタイプの転職支援サイトです。
スキルなし・未経験で正社員を目指すこともでき、全て無料で在宅ワークに特化したカウンセリングやオンライン講座が受講できます。
このオンライン講座がかなり質の高いものとなっているので、在宅ワークに興味がある方はまず登録して受講してみることをオススメします。
一度で天職につけない可能性もある
いくら事前に調べていても、自分がどのように感じるかはやはり入ってみて初めてわかるものです。
仕事は比較的向いている職に就けても、やはり環境にストレスを感じてしまう可能性もあります。
その場合、再度転職することも全然アリだと考えています。1度で天職に就こうと思うとプレッシャーになってしまうこともあるので、
ダメだったらそれも経験、天職に就く道のり!
と考えることで、少し転職活動が気楽になると思います。
フリーランスになる前提で就くのもいい
個人的に、HSPにフリーランス(独立)という働き方はストレスフリーでかなりオススメです。
ただ、いきなり独立する勇気を持つことはとても難しいです。
そのため、数年後にフリー転換することを視野に入れた職の選び方をすることもオススメです。
フリーランスになりやすい、スキルが身につく職を下記に挙げておきます。
- ITエンジニア
- デザイナー
- ライター
- 動画編集者
- マーケター、コンサルタント
それぞれの職にHSPが就くことについても、今後まとめていく予定です!
【まとめ】
HSPが適職を見つけるためのステップを再度まとめます。
ステップ1:
主観的に苦手なことを洗い出す
ステップ2:
適職診断サービスで客観的・論理的に性格や適職を把握する
ステップ3:
興味のある職を厳選する
ステップ4:
苦手なことが無いか実態を把握する
- 「○○ 辞めた理由」検索
- 転職エージェントで仕事の実態を聞く
リクルートエージェント
doda
マイナビエージェント
このように、主観的・客観的に自分を把握しながら、職の実態や職場環境までをしっかり調べていくことで、適職を超えて天職を見つけることができます。
みなさんが天職に就けることを祈っています!