まだ20代だけど、公務員を辞めたい…
せっかく公務員になれたけど、仕事にやりがいがなくて…
公務員を辞めたいと感じている20代は意外と多くいます。
しかし安定と言われる職業を手放すことへの不安や周りからの反対もあり、悩んでしまいますよね。
実際に私は公務員を辞めたいと悩み、24歳(新卒2年)で地方公務員を退職しました。(その後はフリーランスエンジニアとして生活しています)
正直、現在の生活は一言で言うと「最高」です。
今回は私の体験談を踏まえ、
- 20代で公務員を辞めるのはアリか
- 公務員を辞めるか悩んだときに考えるべきこと
- 辞めたい理由別の検討事項
- 実際に辞めた人の正直な感想
について解決する記事となっています。
最後まで読んだら、是非検討して行動につなげてください!
【結論】20代でも公務員は辞めていい【ただ、要検討】
いきなり結論です。
ただ「辞めたい」と考えるだけではなく、その理由と辞めた後のことを、辞めるデメリットと比較して具体的に考えていきましょう。
そうして考えた時、「それでも辞めたい」「辞めても大丈夫」と思うなら、むしろ20代という若さを生かして早く辞めた方が、絶対に良いです。
まずは公務員を辞めるデメリットについて整理していきます。
公務員を辞めるデメリット7つ
公務員を辞めるデメリットを整理します。以下の7つです。
- 安定した未来、給料を手放す
- 手厚い福利厚生を手放す
- 公務員は比較的仕事が楽
- もう一度努力する必要がある
- 部署移動で環境が変わる可能性がある
- 経験・学びが少ない
- 忍耐力が無いと見られる
安定した未来・給料を手放す
公務員はよっぽどのことがない限り、定年までの雇用が約束されています。
また、(現在のようなご時世でも)給料やボーナス、退職金がある程度約束されているのは大きいです。
若いうちからこの安定をもっていると、気持ち的に楽な部分があるでしょう。
手厚い福利厚生を手放す
公務員は基本的にカレンダー通りの休みがあります。
また、毎年決まった日数の有給休暇も約束されています。
※部署によって、休日出勤があったり、有給が取りずらい環境もあります(私はそうでした)
ただ部署移動もあるので、民間企業に比べるとプライベートは確保しやすい可能性が高いと考えます。
公務員は比較的仕事が楽(?)
人それぞれ、会社それぞれなのは確かです。
ただ、民間から公務員に転職してきた人はみな口を揃えて
「(給料は減ったけど)仕事が楽で精神的にとても良い環境。転職して良かった」
と言っていました。
公務員の方が楽だった、となる可能性を視野に入れておくことは必要です。
もう一度努力する必要がある
辞めるのであれば、次の仕事をするために何らかの努力が必要です。
採用面接や勉強、新しい知識を習得する等…
特に働きながら並行して行う必要があると大変です。
以下は、20代(若いうち)に辞めることでのデメリットです。
部署異動で環境が変わる可能性
就職年数が少ない場合、今いる部署がたまたま自分に合わないという可能性があります。
異動してやりがいがある仕事を見つけたり、環境が良くなることも。
経験・学びが少ない
勤務年数が少ないと、その分経験と学びが少なく次の仕事に繋がりにくいかもしれません。
※合わない仕事を続けるくらいなら、新しいこと、自分の興味があることの経験・知識をつけた方が効率が良いため、私はあまりデメリットと感じませんが…
忍耐力が無いと見られる(周りの目が気になる)
若いうちの転職人数が増えている実態もありますが、まだ現状の社会ではこのように見られることも多いです。
※先ほどと同様、合わない仕事を続けるくらいなら変えた方が効率が良いです。
ただ、これらの反対意見に勝つ気持ちがないと辞めることが厳しいのも事実です。後述します。
以上ですが、20代で辞めるデメリットよりも、公務員を辞めること自体へのデメリットが多いと感じます。
公務員を辞めたい20代の良くある理由と検討事項
「公務員を辞めたい」。では、理由は何ですか?
その理由を先程の辞めるデメリットと比較することが大切です。
なぜなら、ここをしっかり考えなければ周りからの理解が得ずらいだけでなく、自分自身も不安に襲われるからです。
嫌だったから辞めたはずなのに、精神上あまり良い状態になれなかったり、後悔することは絶対に避けましょう。
ここでは、特に20代が感じやすい理由に絞り、解決策や今後やるべきことを検討していきます。
仕事がつまらない、やりがいがない
公務員はやりがいが感じられないという方は多いです(私もそうでした)。
入る前は「市民のために…!」と考えていたが、実際は決まった事務仕事ばかり。やりがいがないと、仕事のモチベーションも上がらないですよね。
この場合、まずは転職エージェントの適正診断などから、やりたい仕事を見つけましょう。
そして、公務員を辞めることへのデメリットを許容してでもやりたいと思うか、検討してください。
つまらないと思う仕事を続けるメリットはありません。ただここで考えるべきは、辞めるデメリットはあるということです。
やりがいがある仕事はそれなりにハードな可能性があります。それでもいいから新しいことをやる、という覚悟を持っておく必要があります。
また経験年数が少ない場合は、部署によって変わる可能性もあることを考えておきましょう。
給料が少ない、もっと稼ぎたい(けど副業が…)
特に若いうちは手取りが少なく、「もっともらえると思ってた…」とギャップを感じる方も多いです(私です)
しかし転職して、給料が増えるとは限りません。
確かに若いうちは民間企業の方が高い所も多いですが、将来的に考えると公務員の方が高くなる可能性も十分あります。また給料が増える分、労力も増える可能性があります。
他に特にやりたいことがない場合は、賃金面だけで公務員から民間企業への転職は十分に検討した方が良いです。
辞めるのではなく、以下の方法をまず検討してください。
- 資産運用を勉強する…堅実に勉強すれば、お金は増やせる(経験済)
- 興味がある分野を勉強してみる…スキルとして身に付くし、向き不向きがわかる。オススメはプログラミング
都会に行きたい
地域的な問題。思いが強い人には結構大きな理由になると思います。
1番のオススメは、希望の地域の公務員試験を受けることです。大きく仕事や条件も変わらず、希望を満たすことができます。
他にやりたいことができた
この場合、私は満を辞してやりたいことをやることをオススメしたいです。
ただ、実際にその仕事をしている人に話を聞く、勉強してみる、副業としてやってみるなど、何かしら経験してからにするべきです。
経験を踏まえて、公務員を辞めるデメリットと比較してもやりたいかをよく検討してください。
やりたいと思って始めたら思っていたものと違って後悔した、という状況は1番避けたいですよね。
精神・身体的につらい(何か症状がある)
これは、年齢に関係なくすぐに解決すべき問題です。
まずは上司に現状を相談したり、公務員は休職の制度もしっかりしているので、そのような制度を活用することをオススメします。
それが難しく本当にきつい場合は、すぐに退職も手だと思います。
傷病手当をもらいながら、転職エージェントを活用して次の仕事を探しましょう。
私が実際に辞めた理由と結果
辞めたかった理由
もう公務員辞めたいです
私は新卒で入ったばかりの時から「辞めたい」と考えていました。
理由は以下の点です。
- やりがいが感じられない決まりきった仕事(市民のために…?)
- 残業が結構あるが、残業代が60%ほどしか出ない(福利厚生…?)
- 有給休暇がとりずらい環境(1年目の取得数2日)
- 休日出勤あり(課による)
- 上記の割に給料が少ない(手取り16万)
- 早起きが苦手、朝の通勤がつらい
- HSPである性格が、働きづらさを感じた
1年目で資産運用を勉強、少しずつお金を増やしながら超倹約生活をし、200万円の貯金を達成。
2年目から転職を考え、Web制作の勉強を開始。
これがとてもハマり、実際にお金を頂くこともでき、仕事にしたいと思うようになりました。
実際に「公務員を辞めよう」と決意できた理由は、以下の点です。
- 実際に未経験から勉強し、仕事としている人がいる(複数に直接話を聞いた)
- 努力をすれば公務員よりも稼げる
- 知識として身に付くため、もし上手く行かなくても転職の道が広い
- 公務員の他部署の人に聞いても、環境はあまり変わらないことがわかった
- 1年間は生きていく資金がある
- 半年頑張って生活に必要な資金が稼げない場合、転職活動を始める
- もし本当に最悪ダメでも、コンビニバイトでも生きていける
2年目の終わりに公務員を辞め、フリーランスエンジニアとなりました。
辞めた結果
正直、最高な毎日です!!!
仕事は楽しくやりがいがあり、自分がやればやるほど収入は上がります。
(これは「フリーランス」という面が大きいですが)それでいて早起きせず、通勤もなく、好きな場所で働けます。HSPの自分にもぴったりでした。
公務員として自分が働く上で不満に思っていたことが、ほぼ解決されたと思います。
※私自身の詳しい体験談は以下の記事にまとめています▼
私がこのように上手くいったのは、
事前に仕事について調べ(話を聞き)、勉強し、貯金を作り(安心感)、「これなら辞めても大丈夫」という自信が自分の中にあったからです。
もちろん、周りからは猛反対を受け、親からは超長文LINEが飛んできました(笑)
しかし、自信と実績があったため説明をして(3分の1くらいは)理解を得、強行突破で辞めました。
念の為補足ですが、Web制作やフリーランスをオススメしているのではありません。辞めたい理由を解決する仕事を見つけ、行動を踏まえて自信を持つことが大切です。
20代・公務員「辞めるのもったいない」問題
公務員を辞める際、絶対耳にする「もったいない」。何がもったいないかと言うと、デメリットで挙げた部分でしょう。
ただ、仕事には向き不向きがありますし、物事には必ずメリット・デメリットがあります。
辞めるデメリットと今後のことを比較し、「辞めても大丈夫」という結論に至るのであれば、むしろ辞めない方がもったいないと伝えたいです。
つらい思いをして働き続ける理由はありません。
早く行動した方が、新しいことに奮闘する時間も、上手く行かなかった場合の道も残されています。
もちろん、考えた結果「辞めない方が良い」「今は準備段階」と感じた場合は、焦らず自分に合ったより良いプランを選択してください。
一番重要なのは、「もったいない」と言われても負けない自信を自分の中で持っておくことです。
私は辞める2ヶ月前から実際に新しい仕事を受け始め、月15万ほど収益を得たことが、より大きな自信となりました。
[参考記事「【圧勝】「公務員を辞めるのもったいない」攻撃[新卒2年で退職]」(準備中)]
【まとめ】まず行動。それで辞めたいなら、早く辞めよう。
20代で辞めることに早すぎる、もったいないなんてことは全くありません。
辞めた後のことをしっかり考えましょう。「それでも辞めたい」「辞めても大丈夫」と言う気持ちがあるならば、辞めない方がもったいないのです。
後悔しないためにも、とにかく簡単なことから行動に移すことが大切です。
世の中、頭では何となく思いながらも中々行動できない人がほとんどです。ここで、検討して何かを始めたり、一歩踏み出すことは、人生が変わるきっかけになります。
ましてや20代、人生これからです。
私はお陰様で、人生がより良くなりました。
ここまで読んで頂いたみなさんも、より良い人生を歩めることを祈っています!